セカンド・オピニオンを活用しよう

 
 管理人が最初にかかったお医者さんは、消化器外科専門の先生でした。その先生はとても人柄のよい先生だったのですが、やはりUCは専門外だったようで、 今から考えるとけっこう荒っぽい治療をされていました。その先生の勧めもあり、大きい大学病院の消化器内科専門の先生を紹介していただきました。しかしそ の2番目の先生は、とても横暴な性格で、患者である私に対してかなり威圧的に対応される方でした。私はその先生に会うのがどうしても嫌だったので、最初の 先生のもとに戻ってしばらく診てもらったあと、また別の病院の新しい医師を紹介してもらいました。そしてその紹介してもらった3番目の先生は、大学の助教 授もされていて、UCに対する知識が豊富で且つ穏やかな性格の先生でした。その3番目の先生が今の私の主治医です。
 話が長くなりましたが、このように先生によって治療法が違ったり、 病院に行きたくなくなるほど性格のアレなお医者さんもいらっしゃったりします。お医者さんを信頼していないと、病状はなかなかいい方向に向いません。なの で、もし現在の治療方法に不満があるという方は、セカンド・オピニオンを使用してみてもいいでしょう。


漢方薬局を活用しよう


 UCの原因になるものは、ストレスや食生活、または免疫系の異常などとも言われています。これらの因子は、すべて東洋医学で体質改善できれば、取り除く ことができるものと考えられています。病院での治療でなかなか効果の現れない方は、東洋医学の考え方の下、治療を受けてみることをお薦めします。両者の治 療法は両立可能ですので、病院の診察は継続しながら行なってください
 はじめての方は、お近くの漢方薬局に予約して診察をしてもらってください。必ず舌を見られるので直前に餃子とか食べてたら少し恥ずかしい思いをします。診察が終わったら、個々の患者に適した漢方薬を処方してくれます。
 田七人参
 漢方薬局とかちょっと行く気がしない。って方はサプリメント感覚の商品も売ってます。管理人は「オリヒロ 田七人参粒」を毎日飲んでいます。
 田七人参は炎症を抑える作用があるらしく、漢方薬局に行ってもだいたいは田七人参を主成分としたものを処方されます。管理人が使用した感覚としては「劇 的に効果はないが、飲み続けていると調子がいい気がする」って感じです。まだ飲み始めて3ヶ月程度なのでなんとも言えませんが。


海外でUC

 UCに限らず持病のある方が見知らぬ土地で生活をするのはそれなりにリスクが高いものです。ですが、仕事の都合や海外留学など、日本以外の土地で暮らさなくてはならない事もあるかもしれません。そんな時の注意点をいくつか記しておきます。

日本の主治医と連絡を取れるようにしておく
 海外に永住するのでなければ、日本で以前からかかっていた先生となんらかの方法で連絡を取れるようにしておいた方がいいです。例えば、家族に代わりに診察に行ってもらい、薬など処方してもらえないか、あらかじめ相談しておくと良いでしょう。
 なぜなら、海外の医師と日本の医師の見解が、必ずしも一緒とは限らないからです。また、ホームドクター制度を採用している国では、専門医を紹介してもらえず、内科医に診察してもらうような形になることもあります。
 管理人の場合、オーストラリアの医師に診てもらっていたことがあったのですが、「UCと食事内容は関係ない」と言われるなど、あまりの認識の違いに驚いたことがありました。また、重症でない場合は専門医ではなくホームドクター(一般開業医)が対応するのですが、やはりUCに対する専門の知識はもってないように感じました。

体調の悪化は計算に入れておく
 UCとストレスは密接に関わっているという話は「ストレスとUC」でお話しましたが、海外に移住するというような大きな環境の変化は、やはり相当なスト レスがかかります。そこで体調が悪化することは慣れるまでは仕方のないことです。体調が悪化するようなことを予期していないと、焦りを感じて余計なストレ スを感じてしまうかもしれません。最初のうちになかなか体調が安定しないことは、計算に入れておくぐらいの方がいいです。大切なのは、どのように対処するか考えておき、長期間の滞在に備えることです。

食事について下調べしていく
 海外に住むと食生活はガラリと変わります。日本の食材が売っていればいいのですが、なかなか全ては手に入りません。その土地で買えるものでどのような日 本食が作れるのか、またその国の料理で脂質が低いものはどんな料理か。など、下調べしていくと、到着してすぐから食事についての心配がなくなります。

防寒具を持ってい
 「冷え」はUCにとって大敵です。寒い地方に行くならもちろんですが、暖かい地方に行く場合も注意が必要です。なぜなら、海外の人は日本人に比べて暑が りな方が多いです。室内ではクーラーがガンガンに効いていて、それで体調を崩すなんてことも起こりかねません。暖かい地域に行く場合も、インナーやホッカイロなど用意しておくと便利です。


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