体調をととのえる

 
 UC患者にとって、体調を管理することはとても大事です。ちょっと風邪をこじらせた事で下血がはじまり、症状が悪化したなんて経験もあるかと思います。基本的には、無理をしない。体を温める。十分な睡眠時間を確保する。適度な運動をする。を心がけてください。
 体を温めることは(次項で説明しますが)とても大事です。睡眠も大事。睡眠時間を2時間増やしたら、UCが治ったなんて人もいるくらいです。
 
自分の体に耳を傾ける

 「あるある人間」というのをご存知でしょうか。納豆が体に良いと聞けば買い求め、ヨーグルトがいいと聞けば買いに走り、海藻がいいと聞けばハマる。けど 結局続かない。そんな人たちです。でも、ホントはそうじゃないですよね。人は、それぞれ自分にあった食品・やり方があるんです。体質というのは人それぞれ です。色々なことを試してみるのは良いことでしょう。でも、大事なのは、それが自分に合っているか確かめるこ とです。自分の体に耳を傾けてください。これが、管理人がいちばん伝えたいことです。このサイトで紹介してある食品・治療法も、試してみて自分に合わない と思ったら止めてください。何をしたら体が元気になるのか、何をしたらストレスを感じるのか、何を食べたら体調が悪化するのか。それを見極められるように なれば、UCはある程度コントロールできるようになります


UCと冷え


 UCは体が冷えると病状が悪化すると言われています。私の主治医も、冬は再燃する患者さんが多いから気を付けて、と毎年おっしゃいます。漢方薬局の薬剤師さんも、鍼(はり)治療の先生も、体を冷やさないようにとおっしゃいます。実際、私自身としても冬に再燃することが多いです。
 また、体温を低い温度で保つことは、肩こり、便秘、貧血、疲労感、メタボ、生活習慣病などを招くとされています。なので、できるだけ体を冷やさないように心がけてください。以下で体を温める(冷やさない)方法を紹介します。

体を温める


1. 入浴する入浴
 1日1回の入浴はとても大切です。入浴には体を温め、体の免疫機能を正常に保ち、ストレス解消の効果もあります。入浴では水圧により血行が促進されるな ど、シャワーや他の方法では得られない効果があります。夏でも冷房などで体は知らないうちに冷えているので、ゆったりとお湯に浸かって体を温めてあげてください。

2. 温かい飲み物を飲む
 いちばん簡単に出来る方法がこれです。ちょっと体が冷えたなと思ったら、温かい飲み物を飲んでください。これで少し冷えを解消できます。
 朝起きてすぐに温かいお湯を飲むのも効果的です。体が空っぽなので、体の芯まですぐに温まります。

3. 寒い地方が原産・色の濃い食材を食べる
 寒い地方原産の食材は体を温め、逆に暑い地方原産の食材は体を冷します。具体的には、ネギ、生姜、大根、人参などは体を温めます。中でも生姜は勧めです。大量に食べなければUCでも摂って平気な食材ですし、腸を温めてくれます。
 また、色の濃い食材は体を温め、色の薄い食材は体を冷やします。例えば、赤ワイン、紅茶、ウーロン茶、黒豆などは体を温め、牛乳、白砂糖、白ワイン、ビール、ウィスキーなどは体を冷やします。例外として、コーヒーは体を冷やし、日本酒は温めます。

4. 運動する
 人体の最大の発熱器官は筋肉です。筋肉量が多いと、体が冷えにくいです。その筋肉を付けるためにはやはり運動しなくてはなりません。スポーツや運動が苦 手という方は、ただ「歩く」だけでいいです。歩くことは人間の生命維持の方法です。歩くだけで必要な筋肉は付きますし、背骨の位置を正常に戻すという効果 もあります。 
 UCになると、お医者さんに無理な運動はしないようにと言われます。しかし、運動をしてUCが悪化したなんて聞いたことありません。管理人の場合は、ス ポーツを始めるまではなかなか病状が安定しなかったのですが、運動し出してからは体力も付き、UCの症状をコントロールできるようになったと感じます。 UC患者も、健康を保つために適度な運動は必要だと思います。

5. ハラマキ、カイロをつける
 おへその周りや、下腹部の辺りを温めることによって、その周辺のツボが刺激されます。おへそや下腹部の周りには冷え性に効果的なツボが多くあります。また、直接腸を温めるという意味でもお腹にカイロを貼るのは効果的です。
 ハラマキは、服に直接カイロを貼るのがイヤな場合や、夏でもクーラーが効いている部屋で過ごす場合などは使用しています。
 こういう、男性でも使いやすいタイプのものも売っていますよ。


適度な運動をする・血管を太くする


 適度な運動は体温を正常に保つだけでなく、体のあらゆる機能を正常に保たせてくれます。スポーツが好きな方は、定期的に行うことでストレス発散にもなりますね。
二の腕
 また、体を鍛えることで血管も太くなります。UCの患者さんは採血などでなにかと注射や点滴をする機会が多いですよね。そんなとき、もともと血管が細い人は注射針を入れるのに苦労したり、白血球除去療法が受けられなかったりします。
 血管を太くする方法は、基本的に筋肉を付ける方法と同じです。太くしたい血管の場所を鍛え、たんぱく質をたくさん摂ります。テニスとか格闘技の選手の腕の血管が浮き出てるのはのそのためです。

サプリメントをうまく活用しよう


 食事制限をしていると、栄養が偏ってしまう場合があります。そんなときは、足らない栄養をサプリメントで補うのもひとつの方法です。ただし、サプリメントに頼りすぎてはダメです。 同じ食材ばかり食べ続けると、人間の体はその食材から栄養を取ることに特化してしまい、他の食材を食べたときに栄養を上手く吸収できなくなってしまいま す。サプリメントを長期間飲み続けても、同じようなことが起こるかもしれません。それに、多くのサプリメントには化学合成された成分が使われています。や はり、できるだけ自然のものから摂取したほうがいいのです。
 かと言って、栄養分が欠乏したまま過ごすわけにもいきませんので、食事制限中は少しサプリメントを使うのもいいと思います。

 UCの食事制限中、鉄分亜鉛、カルシウムビタミンB12、などが不足すると考えられます。ご自身が現在どのような食事をしていて、何が不足しているのか計算してみるといいと思います。食事制限中、体のダルさを感じる人は鉄分が足りていない可能性が高いです。
 また、オメガ3系の脂肪酸は、腸の炎症を抑える働きがあると言われています。血便が出ているときなど、オメガ3系のオイルのサプリメントを飲んでみるのもいいかもしれません。

レコーディングダイエット


 自分にとってどんな食べ物がダメで、どんな食べ物が大丈夫なのか。それを見極めるツールとして大活躍するのがレコーディングダイエットで す。以前流行りましたよね。日々摂取する食べ物とカロリーを記録するだけで痩せるというアレです。もちろん今回紹介する方法は痩せるために行うのではあり ません。自分がどんな物を食べて、どれだけの脂質量を摂ったら体調が悪化したのかを把握するために行います。ダイエットとは本来「食事」という意味です。

 毎日の食事内容と体調、便の調子をノートでもEXCELでもなんでもいいので以下のように書き込みます。ついでに日記を書くと読み返したとき楽しいです

 
  日付   食事                   体調・便      備考
3/3  朝 食パン2枚+ジャム、ゆでたまご2個      元気。血便なし。 なし。
     昼 三菜うどん
     間 まめ大福2個
     夜 蒸し野菜(人参、じゃがいも、ブロッコリー)
      鶏むね肉、ごはん、奈良漬け
    総脂質量=だいたい30〜35gくらい

3/4  朝 ごはん、味噌汁、さんまの蒲焼缶         微熱。便秘。  雨で冷えた

         昼 焼きさば定食        
     間 オレオ1袋…
   夜 野菜炒め(セロリ、キャベツ、玉ねぎ、ささみ)
         ごはん
   総脂質量=55~60g

 
 

 こんな感じで毎日の食事内容を記しておけば、体調が悪くなったに何が原因か一目瞭然です。たしかに面倒ではありますが、数ヵ月だけでも続けてみると自分の体のことを知れて、その後の体調管理にずいぶんと役立ちます。
 また、記入することで以外に脂質を多く摂っていることに気づいたりします。市販のお菓子なんてすごい脂質ですよね。 
 レコーディングダイエットをするにあたっては、食品の脂質一覧が載っている本もありますので、購入してみてはどうでしょう。

 

鍼(はり)治療をしてみよう

 鍼治療はツボを刺激して体の働きを正常に戻してくれたり、局部の痛みや症状を和らげてくれます。管理人はここ1年ほど通っていますが、予想以上の効果があります。先生にツボを刺激してもらうたびに、すーっと体の硬さやストレスが抜けていく感じがしますし、UCに対しても一定の効果があるように思います。ただ、先生によって治療方針がまったく違います。何件かの治療院を回ってみて、ご自身にに合った先生に診てもらうことが大切です。
 個人的な意見としては、ベテランの先生を選んだほうが良いと思います。沢山経験している人ならいろいろな病気の人に出会っているので経験を生かした鍼を 打ってくれます。私が診てもらっている先生は、針の数は少なく浅く刺すので、まったく感覚がありませんが非常に効果があります。人によって、痛い針が効く 人やそうでない人がいるそうです。



ツボを刺激しよう


ただいま執筆中
(2012年5月ごろまでには更新予定。)
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